1世帯あたりの平均貯蓄額は1033万円
厚生労働省が2016年に発表した1世帯あたりの貯蓄総額の平均は、全体で1033万円だそうです。
ただ、この金額は「全世帯の平均」なので、高齢者世帯や子供のいる世帯、母子世帯など、家庭の状況によって大きくちがいます。母子世帯の平均は327万円と全体平均の3分の1。世帯別によって差があるのです。
平均貯蓄額を目標にしてみる
家庭の状況や自分の年代に合わせた平均貯蓄額を参考に目標を立ててみると、モチベーションがあがりそうですね。平均を超えるまで…と節約に力がはいりますし、達成したときには「自分は平均よりも貯金がある!」と何かと生活する上で安心材料になりそう。
プレッシャーに感じることも
ただ、気を付けておきたいのは、平均よりも貯金が少ないからといって、逆にストレスやプレッシャーを感じてしまうこと。「世の中の人はみんな貯金を頑張っているんだな」と捉えてしまうと、平均額すら貯金できていない自分が恥ずかしくなったり、焦ったりしそうですよね。でも、本当にみんながみんな1000万貯金しているのかって疑ったことないですか?本気で平均値を目指して貯蓄すべきか?深堀りしてみました。
平均値にはトリックがある?
平均値にはお金持ちの貯金額も含まれている
平均値の中には、高額の貯蓄がある、いわゆる「富裕層」も含まれています。人が考える「みんなはどのくらい貯金しているの?」という感覚で考えれば、この平均値は必ずしも一般的な数値ではなく、むしろかけ離れた数字になっている可能性もあるのです。
平均値ではなく中央値で考えたほうが良い
富裕層の影響を受けにくいと言われているのが中央値です。言葉の通り、データ中のちょうど真ん中にくる数値のこと。この中央値をみると、平均値が1033万だった全世帯では「500~700万円」という数値になっています。母子世帯になると50万円未満。子供のいる世帯でも300万円未満と、平均を大きく下回っていました。
少額でも無理せず続けることが大事
金融広報中央委員会の調査によると、手取り年収の10~15%を貯金にまわす人が最も多いそう。対して、まったく貯金をしない人も全体の約30%はいるそうです。「貯金をする・しない」で考えると、貯金している人の30%にはいっているのだから、自分は貯金できているほうだと考えてみるとラクかもしれません。1000万の大台と目標を高く掲げすぎず、中央値の500万円以上を目指して頑張ってみようと思います。