シャワーヘッドの交換だけで節水できるのか

節水シャワーヘッドとは

節水シャワーヘッドは、従来のシャワーヘッドに比べて水量が少なくなるように設計されているもので、それだけ節水ができ水道代を安くすることができます。
1回に使う水量を30~50%減らすことができるので、かなりの節水効果があります。

たとえば、日丸屋製作所の「節水シャワーヘッド」は、1分当たりの水量が約5.76Lで、なんと約40%もの水を節約することができます。
アラミックの「節水シャワープロプレミアム」は1分間の水量は6.18L、節水力は35%、HUAXINの「シャワーヘッド」は、1分当たりの水量が5.60L、節水力は40%弱です。

節水シャワーヘッドは節水に効果的ですが、その仕組みは穴を小さくして水圧を上げているものと穴の並びと向きを工夫しているものがあります。
穴を小さくしているものはそれによって水圧を上げることができるので、水の量は少なくても勢いのあるお湯が出てきます。
穴の並びと向きを工夫しているタイプのものは、お湯が出る量は少ないですが、一定の範囲に広くお湯が噴射されるようになっているので、量の少なさを感じることなくシャワーを浴びることができます。

節水シャワーヘッドには手元にストップボタンがついていて使用していない時にはすぐにお湯を止めることができ、さらに節水につながります。
また、水に空気を混ぜることによって、節水効果を高めているシャワーヘッドもあり、こちらは優しく包み込むような感覚を味わうこともできます。

そのほか、節水には直接関係がありませんが、シャワーの快適さを増す目的で、スプレーパターンの切り替え機能を付けているもの、塩素除去機能を備えた節水シャワーヘッドもあります。
ミラブル(Mirable)の「ミラブルplusウルトラファインミスト」には、勢いのあるバブルストレートと洗浄力の高いバブルミストの2種類の水流をワンタッチで切り替えることができるようになっています。
また、アラミックの「イオニックCシャワー」は残留塩素を1Lあたり0.10mg以下としています。

節水シャワーヘッドのメリットとデメリット

節水シャワーヘッドのメリットの1つは節水によって水道代を抑えられること、さらにはガス代も節約できることです。
1回に使用する水を30~50%削減できれば、約5,000~9,000円を節約することもできます。
また、通常のシャワーヘッドよりも優しい浴び心地になります。

デメリットは、強い勢いでシャワーを浴びたいという方にとっては少し物足りなく感じるという点です。
また、手元にストップ機能があるタイプだと水を止めたときに給油器も止まるため再度使おうとすると、しばらく出していないと熱いお湯が出てきません。
節水シャワーヘッドの場合は出てくるお湯の量が少なくなっているので、その分、体が温まりにくいと感じることもあるでしょう。