変動費が家計を不安定にする理由
食費や交際費のように月ごとに金額が変わる支出は、家計管理の中でも特に扱いが難しい部分です。
今月は余ったのに、翌月はなぜか赤字になる、という経験がある人も多いと思います。
こうした不安定さの正体が、いわゆる変動費です。
変動費とは、使う量や頻度によって金額が変わる支出のことです。
代表的なものとして、食費、外食費、交際費、日用品費などが挙げられます。
これらは生活に欠かせない一方で、「今日は疲れたから外食」「せっかく誘われたから参加」といった判断が積み重なりやすく、支出額が読みにくいという特徴があります。
固定費のように毎月決まった金額ではないため、気づかないうちに使いすぎてしまい、結果として貯金に回すお金が減ってしまうことも少なくありません。
変動費を管理しないままでいると、貯金額が月ごとに上下しやすくなり、家計が不安定に感じられるケースが多くなります。
月額固定で考える変動費の決め方
変動費を固定化するとは、「今月はいくらまで使ってよいか」を先に決めてしまうことです。
ポイントは、過去の支出実績を参考にしながら、現実的な金額を設定することです。
直近3か月から6か月ほどの支出を振り返り、平均的な金額を把握します。
たとえば、食費が月4万5,000円前後で推移しているなら、いきなり3万円に下げるのではなく、まずは4万円といった少し余裕のある金額に設定します。
そのうえで、その範囲内でやりくりする意識を持つことで、使いすぎを防げるようになります。
月の途中で残額を確認し、「あといくら使えるか」を把握する習慣をつけると、自然と調整ができるようになります。
余った分はそのまま貯金に回すことで、毎月の貯金額も安定してきます。
無理な固定化が続かない原因と対処法
変動費の固定化がうまくいかない原因の一つに、設定金額が低すぎることがあります。
節約を意識しすぎるあまり、現実とかけ離れた金額にしてしまうと、途中で我慢が限界になり、反動で使いすぎてしまいます。
もし何度も予算オーバーする場合は、やり方が間違っているのではなく、金額設定が合っていない可能性があります。
その場合は一度金額を見直し、「無理なく守れるライン」に調整することが大切です。
変動費を固定化する目的は、支出を極端に削ることではなく、貯金を安定させることです。
続けられる仕組みを作ることで、結果的に家計全体が整い、毎月確実に貯金できる状態に近づいていきます。
