「エアコンは、つけっぱなしにしているほうがかえって節電になる」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?つけっぱなしにした場合と、必要な時にだけ使用していた場合の電気代を比較したデータを紹介します。
節電効果はあまり期待できない?
今回はエアコンの暖房の料金を比較しました。結果からいうと、エアコンをつけっぱなしでは、大きな節電効果は得られないといえます。
実験の概要
実験を行ったのは、11月4日~12月2日の約1ヶ月。片方の部屋では1ヶ月24時間エアコンを稼働させ、片方の部屋では必要な時だけエアコンを稼働させるようにしました。
部屋の広さや主な家電、住人の生活スタイルはほぼ同じ。エアコンの温度や風向、風量も同じに設定します。
1ヶ月後の電気代の変化
必要な時だけエアコンを稼働させていた部屋の電気代は、3,533円という結果に。前月が2,646円だったので、887円の増額になります。
それに対し、エアコンを24時間稼働させ続けた部屋の電気代は4,487円。前月が3,005円で、1,482円の増額となりました。
稼働させ続けた部屋の電気代のほうが高くなるという結果になりました。
電気代が高くなる要素を把握しよう
エアコンをやみくもに制限するよりも、「どんな時にどんな使い方をすると電気代が上がるのか」を把握することが大切です。ポイントを知っておくことで室温を快適に保ちつつ、効率的に節電できるようになります。
こまめなオン・オフは逆効果
暖房をつけて、ある程度部屋が温まったらスイッチを切り、冷えてきたらまたオンにする……という使用方法はおすすめできません。エアコンのこまめなオン・オフは、エアコンが常に最大運転しているということ。
最大運転とは、設定した温度まで室温を上げる運転を指します。最大運転はエアコンをしている間が最も電力を消費しているといわれており、これによって電気代が上がってしまいます。
状況に合わせてエアコンを運転させよう
エアコンの運転は、家にいる時間や状況によって使い分けるのが得策です。ずっと家にいたり数十分外出するだけであれば、エアコンをこまめにオン・オフせずつけっぱなしにしているほうが結果的に節電になります。
仕事で夜まで帰らない場合や数時間外出する場合は、エアコンのスイッチは完全に切っておくことをおすすめします。
その日の自身の行動やスケジュールに合わせて、エアコンを上手に活用しましょう。